乳がんサバイバーとして Part2

少し時間が空いてしまいましたが、「乳がんサバイバーとして Part 2」

今回は「セカンドオピニオンの重要性」についてです。

 

<診断結果>

2016年の年末、 乳がんと診断された時には頭が真っ白になってしまいました。

こんなに元気なのに「がん」のはずがない!と思ったのです。10年以上前の子宮がん検診で誤診されたことがあったためまずは疑っていました。しかし今回ばかりはどんな検査をしても見つけたシコリが「がん」であることは明白な事実でした。

 

<治療方法>

初めに診断をしていただいた医師を信頼していないわけではないのですが、治療方法はその医師が提示する治療方法でよいのだろうか?他により良い治療方法はないのだろうか?

また、どうしたら元気に仕事に戻れるものか最善の方法を模索することにしました。

まずは私の信頼する鍼灸の師匠の1人に相談しました。その師匠は私の相談する1年程前にお母様をがんで亡くされていました。

「自分自身がとことん納得した手段で治療を受けて欲しい。命に係わる治療なので自分の判断でしっかり最善の治療法を選択することが重要!」とおっしゃって、すぐに師匠の知り合いの乳がん経験者の方をご紹介くださいました。また食事療法に詳しい医師もご紹介いただき、様々なアドバイス、ご意見を頂戴しました。

大切なのは“自分自身で納得した治療法を選択すること”です。もしも自身の選んだ治療法で命を落としたとしても、自分自身で選び抜いた治療法なのだから後悔することは無いと思いました。

まずはどんな治療法があるものなのか、がんに関係する書籍を買ったり、セミナーに参加したり、自分自身が納得出来る治療法を決定出来るまでに医師やがん経験者8名からご意見をいただきました。その間がんが進行してしまうのではないかと不安でしたが、おおよそのタイムリミットを医師に確認した上で2ヵ月間模索し決定しました。

 

<標準治療>

西洋医学では乳がんについては「標準治療」が確立されているため、検査で確認したがんの性質によって、どのような治療をどの程度の期間行えばよいか、また手術はどのように行うべきかなど、どの病院に行ってもほぼ同じような治療法を提示されます。

「標準治療」とは根拠に基づいた観点で現在利用出来る最良の治療で、一般的に広く行われているという意味ではなく現在受けられる最も推奨される治療です。
私が治療法を確認した病院は下の通りです。
1st  職場近くの中規模病院

2nd 千葉県内の大型病院
3rd 東京のがん専門病院

 

<セカンドオピニオン>

初めに検査・診断を受けた病院ではセカンドオピニオンを確認したい旨を申し出て、他病院宛の紹介状、診断結果などのデータ一式、またプレパラートと言ってがん細胞から採取した細胞をガラスのプレートに載せたものを作ってもらい、それぞれの病院に持参してセカンドオピニオンを確認しに行きました。

セカンドオピニオンなんて初めに診断された病院の医師を疑うようで申し訳ないのでは?また医師のご機嫌を損ねるのでは?と当初は遠慮がちにお願いしましたが、現在の病院事情では特段非常識な事ではなく、日常的に行われているものなので躊躇、遠慮は無用です。時間的制約があるものの自身が納得するまで気が済むまで確認することが重要です。
より多くの意見を聞くことが出来て参考になりました。現在もみなさんのアドバイスが役立っています。

一般の病院以外に下のような先生方や経験者にもご意見をいただきました。
白血球中の樹状細胞に特化したワクチンいわゆる免疫療法を行っている病院の院長
温泉療法医の医師
食事療法の医師
乳がんで私と似たようなタイプのがんだった乳がんサバイバーの女性
子宮がんで余命宣告されたものの5年以上元気にされているサバイバーの女性

<決定した治療法>

先の3病院の医師からは何れも「標準治療」を提案されました。病院により投与する抗がん剤の種類や使用する順番が異なる程度で、基本的には同じ内容でした。

また3病院以外の方々のご意見も治療中、また治療後にも大変有効な情報をいただき感謝しています。

合計8名の方々のご意見をいただき、じっくり検討しました結果、

東京のがん専門病院で6ヶ月間抗がん剤治療でがんを小さくした上で、右乳房切除、右腋窩リンパ節郭清術、その後分子標的薬・ホルモン治療を継続するという「標準治療」を選択することにしました。また同時に鍼灸治療、食事療法、温泉療法などを補完的に継続しながら早い回復を目指すことにしました。

抗がん剤治療は副作用の影響が大きいと聞いていましたので、極力避けたかったのですが、私自身のがんの進行度合い、また年齢を考慮して西洋医学的な「標準治療」を基本として選択することにしました。今もこれは正解だったと思います。

 

<納得した治療を!>

がんと宣告された時、“自分自身で納得した治療法を選択すること”は何より重要なポイントだと思います。また、セカンドオピニオンを躊躇して確認していない経験者も耳にしますが、自分自身が納得するためにも絶対に必要だったと感じています。がんの進行度合いに拠りますが、より多くの客観的な意見を確認した上でじっくり検討することも治療の一環、大事なことだと考えます。

乳がんと宣告されて、セカンドオピニオンについて迷っている方のお役に立てると嬉しいです。

次回は抗がん剤治療中、治療後の副作用をどのように対処したかについて書く予定です。

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