乳房が無くても温泉を楽しみましょう!

温泉が気持ちよく感じられる季節になりましたね。

当治療室では乳がんの術後の患者さんが増えてきました。乳がんは女性では一番多いがんです。
私自身も右乳房を全摘していますが、手術が決まった時にまず心配したのは「温泉に入浴出来なくなる」ということでした。大好きな温泉をあきらめなければならないと考えただけで、暗い気持ちがますます暗くなりました。
当時は心配し過ぎていました。でも温泉の好きな乳がん患者の方なら皆さん同じ事を考えるのではないでしょうか。

そこで今回は私が実践している「乳房が無くても気兼ねせずに入浴する方法」をご紹介します。
もちろん風呂付きのお部屋や貸切風呂の借りられる宿が選択出来れば良いのですが、大浴場しか無い場合には参考にしていただけると嬉しいです。


まず脱衣所から浴場に入る際には、温泉タオルを拡げて手術した方の胸にかかるように肩からタオルを掛けるだけです。これでサラッと浴場に入っていけば、誰にも気づかれずに行けます。タオルの代わりに腕を反対側の肩に載せるのも有りです。
当初は私も人の目がとても気になりましたが、実は気にしない事が一番の攻略法なんです!

洗い場では見せたくない側が壁側に来るような場所が有れば、そこで洗います。入浴の際は浴槽まで肩掛けタオルで行き、入浴する瞬間に外すという、まるで某温泉俳優さんのようにします。

また旅館では、多くの人が夕食をとる時間に入浴すると空いているケースが多いんです。私の場合、夕食時間の選択が可能な時は一番遅い時間を選択し、皆さんが食事をする時間帯に入浴します。人が少ないので気兼ねなくゆったり入浴できます。

温泉には自宅の風呂では得られない「温泉成分による効果」や「転地効果」を得られます。五感が刺激され、自律神経に作用することで、心身ともにリラックスできます。
乳房が無くても、臆せず温泉をゆっくり楽しみませんか。

写真は大浴場の写真です。

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