幸せホルモン「オキシトシン」
一昨日私の出身校である東京医療福祉専門学校 教員養成科10周年記念講演と祝賀会が市ヶ谷で開催されました。教員養成科が発足して以来初めて先生方や卒業生が一同に集まった会でしたので、大変盛況でした。
冒頭では姉妹校の東京医療学院大学 学長の佐久間 康夫先生が「オキシトシンの新しい作用」について、また みなとみらいせりえ鍼灸室 院長の辻内 敬子先生が講演されました。何れも大変興味深い内容でしたので少しだけ紹介させていただきます。
幸せホルモン「オキシトシン」は下垂体後葉から出ているホルモンで、子宮筋収縮作用があり鎮痛誘発剤とも言われ、乳汁分泌作用もあるホルモンです。このホルモンについては近年研究が進んでいまして「恋愛ホルモン」や「幸せホルモン」と呼ばれ、ボディ タッチでも分泌されることが分かっています。
タッチングによって癒されたり、ストレスの緩和になったり、親子や夫婦、恋人通しの愛情が深まったりするだけでなく、他者への信頼感が増してお金儲けにもつながる、またパートナーに忠実になる、また嗅球の内部にてオキシトシンが働くと匂いの記憶へとつながり、認知症の進行を抑えることも考えられるそうです。
また自閉症、ひきこもり、不和、PTSD、神経性食思不振症の方に対してオキシトシンを噴霧し、鼻から吸収することで改善出来る可能性があるとのことでした。
タッチングといえば、最近は「眞癒はりきゅう治療室」でもアロマトリートメントをリクエストされる方が増えてきました。はり・きゅう治療もタッチングの1つではありますが、アロマオイルでのトリートメントを組み合わせると、さらに「幸せホルモン」であるオキシトシンが多く分泌されるからでしょうか、痛みが消失して肩の力が抜けてリラックス感が増し、みなさんとっても幸せなお顔になられます。お時間の許す限り、是非この組み合わせを体感していただきたいです。
辻内先生の講演では、妊娠2ヵ月以降の妊婦さんのセルフケアにオススメしている三陰交のツボは押圧し過ぎて内出血される方もいらっしゃるので、冷え改善には湧泉という足裏にあるツボを使うよう指導されているとのことでした。また、妊婦さんが鍼灸治療を始めて2週間後に冷え改善することで不定愁訴が減るということが明らかになっているそうです。
講演の後は卒業生報告会「斯界を盛り上げるためにできること」の中では、私は6期生代表として発表させていただきました。主に「眞癒はりきゅう治療室」を紹介させていただき、今後斯界を盛り上げるためにできることを以下の通り発表しました。
「より多くの患者様を痛みや苦しみから解放すること。また西洋医学では治療法の無い認知症患者に対して、頭皮鍼を含むはり・きゅう治療と高濃度炭酸泉の足浴やアロマトリートメントなどとの併用で改善させ、社会に評価されること。」
写真は式次第と私の教員養成科の恩師の大内晃一先生(下段中央)と同期の仲間です。
コメント
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オキシトシンというホルモンがあるのですね。勉強になりました。自分でこのホルモンを分泌させる方法があれば、知りたいです。自分でたくさんオキシトシンを出して、幸せな気分に浸りたい。。。面白そうですね。
幸せホルモン「オキシトシン」の投稿ににご興味をいただいてありがとうございます。
ご自分自身でこのホルモンを増やすのは難しいですが、ご家族やペットなどと心地よくスキンシップをすれば簡単に増やすことができます。
心地よいスキンシップですので、アロマトリートメントやマッサージ、リフレクソロジーなどもおすすめです。
是非心地よいスキンシップの機会を増やしていただいて、幸せホルモンで満たされた生活を送ってください。