「第84回 日本温泉気候物理医学会」Part2 三朝温泉の魅力

岡山での学会の帰りに特急を乗り継いで鳥取県の三朝温泉に寄って来ました。

鳥取県 三朝温泉は開湯から850年。三徳川沿いに旅館が軒を連ねる情緒ある温泉街です。世界屈指のラドン含有量を誇ります。泉質名は「含放射線ナトリウム塩化物泉」です。その中でも一番成分の濃いと言われている「木屋旅館」に宿泊しました。

到着してすぐに旅館の「ラヂムリエ」から泉質について、入浴法などを丁寧にご説明いただきました。「ラヂムリエ」とは「ラジウム」と「ソムリエ」をミックスした三朝温泉の泉質や温泉効果、上手な入り方などを熟知しているスペシャリストです。

旅館の中でも一番成分が濃いと言われているお風呂は貸切になるため早朝から争奪戦でした。人気のお風呂です。この浴槽は150年前の形のまま湯つぼからじわじわと湧き出しています。まるで五右衛門風呂に入っているような感じで、浴槽の下の方からたまに源泉がふつっと湧き上がってきます。三徳川の水面が上がると湯面も上がるという自然と一体化した浴槽です。大水の時には、このお風呂自体が水没したそうです。この浴槽「楽泉の湯」には飲泉用の浴槽もあります。お湯は無色透明で香りも全くありません。ラドンが濃いというのは、感触では分かりませんでした。

浴槽によっては成分が多少異なり、美肌期待度の高い「メタケイ酸」が豊富なお風呂「河鹿の湯」もありました。お湯に浸かるよりも飲泉するのが一番ラドンの吸収率が高いとのことで毎日500㎖以上飲泉しました。くせが無くて飲みやすい源泉でした。

温泉を利用した「ミストサウナ」も旅館内にあり、呼吸器系の疾患によいそうで、特に喘息の患者さんにはオススメしたいミストでした。20分程で相当量の発汗でした。デトックスにも良いと思われます。

旅館内には「天然オンドル」もあり、この上でのヨガも体験しました。オンドルの心地よい温かさと成分によるものか、筋肉がとても柔らかくなるのでストレッチが少し楽でしたし、しっかり伸ばされたようです。

 

三朝温泉 観光協会の企画で、温泉病院で「鉱泥湿布」と言われる治療を受けてきました。地元の粘りのある土に三朝温泉の源泉(約80℃)を加えた熱い粘土の塊をタオルで巻いて患部にあてます。痛いところが和らぎます。サーモグラフィーの画像を見ると、通常のホットパックとは温まり方が違うのが分かります。

 

山陰に行かれる機会がありましたら、「三朝温泉」を訪れて天然のミストサウナ、オンドルヨガ、鉱泥湿布などを是非体験してみてください。三朝温泉近くの「白壁土蔵群」も素敵な街並みでした!

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