乳がんサバイバーとして

2017年2月中旬より2018年1月中旬まで、私は乳がんのため治療室を休業させていただきました。

乳がんの方の参考になればとの思いで、私の選んだ治療について何回かにわたって書かせていただきます。

 

シコリの発見

2016年の年末近くに右乳房のシコリに気付き、病院の検査で乳がんが見つかりました。

既に右脇のリンパ節にも転移しており、ステージIIbとの診断でした。

開業して1年3ヶ月、おかげさまで多数の患者様にご来室いただき始めた矢先でしたので大変ショックを受け、頭が真っ白になり、なかなか現実を受け入れることができませんでした。

 

がんは二人に一人の時代です。乳がんは現在女性が罹患するがんの中で1位です。11人に1人と言われています。私の友人・知人の間では5~6人に1人ほどの割合で乳がんになっていて、女性は決して他人ごとと思っていられない病気です。

私は何年も風邪すらひいたことがなくとても元気で、人間ドックでは病気の指摘もなかったため、がんの告知には私はもとより家族も非常に驚き、診断を信じることが出来ませんでした。

ある医師から、がん=死ではなく慢性疾患の1つと言われ、ようやく前へ進むことが出来ました。

つまりどんなに元気な人でもがんになる可能性があり、早期発見が重要だということです。

↑国立がん研究センター HPより

 

数ある治療法

がんの治療方法は西洋医学的な治療法、東洋医学による治療法、温泉療法、食事療法、免疫療法、サプリメント等々検索すると星の数ほど様々な治療方法があります。どの治療方法が良いものかとにかく悩みました。

とくに昨年6月に乳がんで亡くなった小林麻央さんのニュースは非常にショックを受けましたし、治療法の選択について非常に考えさせられました。

何名かの乳がん専門の医師やそれ以外の分野の医師、がん体験者などに相談し、しっかり検討した結果、西洋医学的な治療のうち標準治療(これは標準的な治療というわけではなく、現在日本では最善の治療法)を受けることに決めました。半年間抗がん剤治療、半年後に手術で右乳房切除、右リンパ節郭清術という治療方法です。

西洋医学的な治療をベースに、これに伴う副作用を軽減させるため、また免疫力を向上させるために鍼治療、びわの葉温圧灸、アロマトリートメント、温泉療法、波動調整、免疫療法、食事療法、サプリメント等々を取り入れた結果、現在はすっかり元気を取り戻すことが出来ました。

 

乳がんの予後

通常のがんの場合には治療後5年再発しなければ問題ないと言われていますが、乳がんの場合は10年と言われています。現在は再発をしないように自身の治療も継続しながら乳がんサバイバーとして治療室を再開し、これまで以上に患者さんに寄り添った治療をしていく決心をしました。

 

次回のブログでは、セカンドオピニオンについて、また抗がん剤治療中また治療後の副作用をどのように克服したか、また術後の早い回復のために実施したことなどを詳しく書きます。

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コメント

  1. 熊谷淳一 より:

    宮下先生、お仕事の再開、おめでとうございます!元気になって帰ってくると信じていました。本当に嬉しいです!
    宮下先生のことですので、また患者さんのために頑張り過ぎてしまうのでしょうが、ご自分の体も大切になさってほどほどに頑張ってくださいね(笑)

    • 宮下 眞理子 より:

      コメントありがとうございました。
      長い間ご心配とご迷惑をお掛けしました。
      これからは自分自身も養生しながら、患者さんに喜んでいただけるよう無理をし過ぎないように頑張っていきます。
      今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

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